ネットワークスペシャリスト 各試験ごとの勉強方法や対策
2024.5.12 更新
ネットワークスペシャリスト試験は、午前1、午前2、午後1、午後2の4つの試験に分かれています。
この記事では、各試験に対する効果的な勉強方法を紹介します。
合格するためには、これらのすべての試験で60点以上を獲得する必要があります。
午前1対策
午前1の対策は過去問演習で十分
午前1の通過ラインを突破するだけなら過去問演習だけで十分です。
高度午前1の殆どは応用情報技術者試験の過去問から出題されています。
本を買わずIPAで公開している過去問を解くだけでもいいですし、応用情報技術者過去問道場で学習してもOKです。
出題される選択肢も過去問のままです。過去5年の過去問を解いて学習しましょう。
難しい問題もありますが、最低限、問題と答えを覚えればOKです。
「この問題の答えはアだ!」
でも構いません。
出題の7割くらいは過去問からです。過去問だけ解ければ十分通過できます。
乱暴ですみません^^;
でもネットワークスペシャリストに合格するなら、できるだけネットワークの勉強に時間を割いて欲しいと思います。
そのためにできるだけ、午前1の対策はちゃっちゃと済ませてしまいましょう。
午前1対策のオススメ本
過去問演習だけでは不安な方は、次にお勧めする書籍を使っても良いです。
初めてIPA試験を受ける方などにオススメです。
ポケットスタディ 高度試験共通 午前I・II対応[第3版] (情報処理技術者試験)
午前1を通過するためでしたら、こちらの本がお勧めでしたが、さすがに問題が古くなってきました。
しかしながら、この本に掲載されている効率のよい問題の解き方や解答の覚え方のコツは、今でも十分に参考になります。
ポケットスタディ 高度試験共通 午前I・II対応[第3版] (情報処理技術者試験)
情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2023年版
上に紹介したポケットスタディは流石に問題が古くなってきましたので、現段階で最適といえる午前1対策本はこちらです。
情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2024年版
とにかく問題を説きましょう。難しい問題は上述したように問題と答えを覚えればOKです。
難しい問題を完璧に理解しようとするとドツボにはまります。目的は午前1通過ではなく、あくまでもネスペ合格です。
午前1の対策本は沢山ありますが、注意点として、あまりにも古い問題ばかり乗せている過去問題集はNGです。
発行日や改定日、出題されている年度など良く確認しましょう。
15年前くらいの問題を平気で載せてしまっている問題集もあります。
午前1試験の重要性
午前1は一度通過すると、2年間免除してもらえます。
今後IPAの試験を楽するためにも確実に通過しておきたいです。
午前1を勉強する時期
本番の10日前くらいに長くても2日間で学習を終わらせましょう。
あまり早い時期に勉強しても本番までに忘れてしまいます。
ネットワークスペシャリスト おすすめの勉強スケジュール
午前2対策
午前2は過去問満点を目指す
午前2はネットワーク分野の知識が問われます。
試験時間40分、25問、4択式。60点で通過です。
午前2もほとんど過去問から出題されます。
過去問はしっかり解けるようにしましょう。
こちらのサイトがとても便利です。平成21年以降の午前2の問題を網羅できます。全部解答できるようにしましょう。
ネットワークスペシャリスト過去問道場
正直なところ、過去問さえ覚えてしまえば、午前2の突破ラインは悠々と超えることができます。
ただし、午前2の場合、過去問を解けるだけではダメです。
なぜなら、午前2の知識は午後に直結するからです。
過去問を解きつつ、理解が甘い用語があれば調べましょう。
解答を丸覚えしがちな午前1の勉強とは質が全然違うものになります。
そうして身につけた基礎力は午後の試験に生きてきます。
午前2の場合は60点狙いではダメです。
過去問の解説も理解し、午前2は満点を目指します。
最新技術動向は日頃からネットワーク専門雑誌などを読んでいないと知ることは難しいでしょう。
午前2で過去問にはなかった最新技術が出題されることもありますが、その知識を勉強していない場合は諦めましょう。
午前2対策のため、ネットワークの必須知識をしっかり身につけよう
ネットワークスペシャリスト試験を受けるにあたって、最低限知っておかないと話にならないレベルの必須知識があります。
必須知識の習得には、ネットワークスペシャリストに特化した教科書的な書籍を読むことをお勧めします。
ネットワークスペシャリスト試験以外のネットワーク専門書だと試験範囲外のことが書いてあったりして、勉強効率としては良くないです。
自分が読みやすいと思ったもので良いでしょう。できるだけ厚くない本が良いです。
基礎力を身につけるためのお勧めの本はこちらの3冊です。コンパクトにまとまっていますし、内容も分かりやすいです。
午前2対策のオススメ本
1冊目 ネスペの教科書
まずはこちらの書籍。コンパクトにまとまっていますし、内容も分かりやすいです。

ネットワークスペシャリスト試験に出るところだけを厳選! 左門至峰による ネスペ教科書 改訂第2版
なぜ、その機器を使うのか、そのメッセージはどこが出して、どこが受けるのか。
メリットは?デメリットは?
この本に書いてある、ネットワーク技術や機器の目的や仕組みを完璧に理解し、覚えましょう。
本はできるだけ少ない冊数をしっかり読むことが大切。
実はネットワークスペシャリスト試験のために絶対に覚えないといけない事は意外と少ないのです。
何冊も手を出さないようにしましょう。お金ももったいないですしね。
暗記法について
暗記というと、ひたすらインプットにこだわりがちですが、アウトプットの方が記憶の定着に重要です。暗記法を下記リンク先で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
試験に役立つ記憶法
2冊目 ネスペの基礎力
基礎力をつけるのにピッタリな本を紹介します。

ネスペの基礎力 -プラス20点の午後対策 (情報処理技術者試験)
ネットワークの基本のところから、それがどうネットワークスペシャリストの問題に繋がっていくのか丁寧に解説されています。
演習しながら読み進められるので、知識が定着しやすく、試験対策にも効果的です。
2017年の書籍ですが、ところどころ古い情報があります。
それでも十分に基礎力を身につけられる一冊ですが、古さが気になる方は、次に紹介するネスペ「ワークブック」をオススメします。
3冊目 ネスペ「ワークブック」
こちらも演習しながら基礎力を身につけられる書籍です。
「ネスペの基礎力」より問題数が多く、まさにワークブックといった内容です。
販売時期も新しいので、「ネスペの基礎力」とどちらを買おうか迷う場合は、こちらのネスペ「ワークブック」をオススメします。
ネスペ「ワークブック」
基礎力を身につけるための本を3冊紹介しましたが、実際は、ネスペの教科書は必須として、ネスペの基礎力とネスペ「ワークブック」はどちらか1冊で良いと思います。
①ネスペの教科書
②ネスペの基礎力 もしくは ネスペ「ワークブック」
を完璧にやるだけで、午後1を突破できるくらいの基礎力は身につきます。
紹介した3冊はすべて左門 至峰さんの著書です。氏の著書はとてもわかりやすく、頭にすいすい入ってくる構成になっています。
(逆にあまりお勧めしないのは本は、具体名は控えますが、「読みにくい」「厚い」「でかい」本です)
ただし、一つ注意したいのは、これら紹介した3冊も含め、ネットワークスペシャリストに特化した参考書で書かれていることは「試験に出るところ」ではなく、「試験に出たところ」が中心であるということです。
これは本のコンセプト上、仕方ないことです。
もちろん、過去に出題された技術が試験で問われることは多いのですが、当然、こうしたネットワークスペシャリストに特化した参考書に書いてないことも問われることがあります。
そこで、ネットワークスペシャリスト試験に特化していない、一般的なネットワークの書籍もネスペの周辺知識の習得のために読んでおきましょう。
午前2を勉強する時期
ネスペの学習を始めると決めたなら、真っ先に上で紹介した本で学習を始めましょう。
ただし、午前2の過去問に取り組むのは本番直前でよいです。
午前1同様、本番の10日前くらいに長くても2日間で終わらせましょう。
ネットワークスペシャリスト おすすめの勉強スケジュール
午後1対策
午後1対策では解答を導くための勉強だけではなく訓練が必要
午後1試験はネットワーク事例を基にした実践的な問題が出題されます。
試験時間は90分の記述式です。大問3つのうち2つを選択して解答します。合格点は60点です。
午後試験の対策は過去問演習が中心ですが、これを効果的に行うためには午前2の項で紹介した必須知識が完璧であることが前提です。
必須知識がないと、過去問に手も足も出ません。午前2の対策で紹介した本でしっかりと学習しましょう。
そして、午後試験の対策は単なる勉強ではなく、「訓練」として捉えることが重要です。
午後1・2対策のオススメ本と勉強方法
訓練のためには、次に紹介する本をお勧めします。
ネスペ〇〇シリーズ
IPAの解答には解説が付いていません。そのため、解説本が必要となります。
解説本として、一番にお勧めするのは、左門至峰・平田賀一著のネスペ〇〇シリーズです。

毎年の午後試験に特化して、1冊まるまる使って丁寧な解説がされています。
解答だけでなく、解答を導くための流れや前提となる知識などが記されていて、解法のセンスを身につけるのにとても役立ちます。
シリーズ化されており、毎年出版されています。
ネットワークスペシャリストを目指すなら、最低でも過去3回分は購入しておくと良いでしょう。
解説を読むだけでは訓練になりません。
実際に問題を実際に解いて、そのあとに読みましょう。
本を読むだけでは合格はできません。とにかく問題を解くことが重要です。
では実際に解いてみましょう。
訓練ですから、次のように本番さながらの環境を用意して臨んでください。
- 静かな環境で問題を解く。
- きちんと時間を計測する。
- 問題用紙と解答用紙をプリントアウトして解く。
過去問を解き始めると分かるのですが、最初のうちは全然点が取れません。基礎があったとしても、始めのうちは午後1で40点も取れないでしょう。
それでも繰り返し解くことで感覚が身につき、だんだん点数が取れるようになります。
とにかく落ち着いて問題を読むことが正答を導くコツです。
極選分析 ネットワークスペシャリスト 予想問題集
過去問題を解きすぎて、解答を覚えてしまった方には、新たな挑戦として市販の予想問題集を解くことをお勧めします。オススメの一冊はこちらです。
午後1試験は、単純計算で1問につき約45分の時間が割り当てられます。(問題選択の時間があるので、実際はそれより数分短い)
過去問を繰り返し解くことで、問題を読むスピード、時間配分、そして答えの書き方に慣れることが重要です。
午後1は時間との戦いです。
午後1を勉強する時期
午後1試験に必要な基礎力を身につけるため、まずは「ネスペの教科書」や「ネスペの基礎力」、「ネスペワークブック」での学習を完了させてから、午後1の勉強を始めることをお勧めします。
これらの教材を通じて、必要な基本知識とスキルをしっかりと身に付けた後に、より実践的な問題に挑戦することが効果的です。
ネットワークスペシャリスト おすすめの勉強スケジュール
午後2対策
午後2は高レベルの解答力が求められる
午後2試験はネットワーク事例を基にした実践的で高度な問題が出題されます。
試験時間は120分で、記述式解答。出題される大問のうち1つを選択して解答します。合格点は60点です。
午後2対策も基本は午後1と変わりません。
午後2の過去問を本番さながらの環境でたくさん解きましょう。
午後2の対策は基本的に午後1と変わりません。過去問を本番さながらの環境で解くことが重要です。
試験時間は120分と、午後1の90分よりも長くなっています。
しかし、午後2は午後1に比べて問題文が長くなり、難易度も高くなっています。
したがって、実は午後2も時間がありません。
「2時間で1問解けばいい」という余裕を持ってしまうと、失敗します。「もっと時間があれば…」というのは落ちる人の典型的な言葉です。
設問が4つか5つに分かれているため、ペース配分を考えながら解くようにしましょう。
午後2の問題も基礎知識があれば解けるように設計されています。
基礎を応用する力を身につけることが大切で、そのためには、ひたすら「訓練」が必要です。
午後2を勉強する時期
午後1と同時期に勉強を始めることをお勧めします。
ネスペ〇〇シリーズの教科書を一冊ずつ学習して、3年度分を3回繰り返すことが理想的です。
ネットワークスペシャリスト おすすめの勉強スケジュール
試験本番に備えて
試験前日はとにかくよく寝ておくことが大切です。
できれば10時間寝てほしいです。
前日に夜遅くまで知識を詰め込むより、本番にしっかり頭を働かせることのほうがはるかに大切です。
早く寝るコツは、その日早く起きることです。
試験週はできれば月曜日から早寝早起きの習慣を始め、体調ばっちりの状態で本番を迎えてください。
試験本番はとにかく落ち着いて取り組んでください。
基本的に毎年新しい問題が出題されます。過去問のイメージが強く残ってる人は、新しい問題に面食らわないようにしてください。
まずは深呼吸。
そして、落ち着いて問題を読めば必ず解けます。
