負荷分散装置(ロードバランサー)
負荷分散装置とは文字通り、負荷を分散する装置です。
通信が特定のサーバに集中しないように、複数のサーバに振り分けます。
ロードバランサー(Load Balancer)と呼ばれることが多く、略してLBと表記されます。
負荷分散装置の目的
負荷分散装置を導入することで、処理能力と可用性の向上が期待できます。
処理能力の向上
複数のサーバで処理することで、システム全体としての処理能力を向上させます。
可用性の向上
仮に1台のサーバが障害しても、システム全体の停止になりません。負荷分散装置はサーバの稼働状況を監視し、故障したサーバには通信を振り分けません。
負荷分散装置の構成
①負荷分散装置の設定
負荷分散装置は仮想IPアドレスを持ちます。
また、負荷分散装置は次のような振り分け先サーバを記した設定テーブルを持ちます。
仮想IPアドレス | 振り分け先サーバ |
---|---|
172.16.1.254 |
172.16.1.101 |
②PCは負荷分散装置に設定された仮想IPアドレスに通信します。
③負荷分散装置は振り分け先サーバ設定テーブルを参照し、通信を分散させます。