試験に役立つ記憶法

間違った記憶の仕方をしていませんか?記憶に役立つ本を紹介するとともに、重要ポイントをお教えします。

 

まず、こちらの本を紹介します。

 

一流の記憶法: あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく

 

ストレートに言いますと、この本を読めばあらゆる試験に役立つ記憶法を手に入れることができます。
しかも、とても安い!
試験に合格したいなら、ぜひ買って読んでください。

 

これで終わり。

 

と言いたいところですが…(実際そう言いたくなるくらい素晴らしい本です)、それではあまりにも寂しいので、重要ポイントを紹介していきます。

 

記憶が定着する3つのステップ

 

  1. 記銘(覚える)
  2. 保持(貯める)
  3. 想起(思い出す)

 

これが記憶が定着する(長期記憶になる)3つのステップです。

 

ほとんどの人は記憶というと、1の記銘(覚えること)ばかりに集中しがちです。
じつは繰り返し読んだり書いたりするだけでは、なかなか記憶は定着しないのです。
3の想起(思い出す)が大切です。

 

想起練習で記憶をさせる

 

いくら記銘(覚える行為)をしたとしても、それを思い出せなくては意味がありません。
いつでも思い出すことができるようになって、始めて記憶が定着したといえるのです。

 

そのために役に立つのが想起練習です。

 

まずは覚えます。そして時間を空けて思い出す。
これを繰り返して長期記憶として定着させるのです。

 

たったこれだけです。
紹介した本に、もっと具体的な想起練習の方法が書いてあるので、是非読んでみてください。

 

大抵の試験は想起練習だけで乗り越えることができます。
想起練習は暗記の原則ともいえる重要なメソッドです。

 

覚えにくいなら記憶術を使う

 

想起練習をしても覚えにくい場合は記憶術に頼りましょう。
記憶術にはたくさんありますが、特に良さそうなものを本の中からピックアップします。

 

頭文字法

覚える字句の頭文字だけ覚える方法です。

 

例えば、ユーザーの購買プロセスであるAIDMAの法則は、Attention(注目)、Interest(興味)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)の頭文字をとったものです。
AIDMA(アイドマ)と覚えておけば、プロセスをすぐに思い出せます。

 

これと同じことをあなたが覚える対象について適用すればよいのです。

 

身体部位法

身体の部位を記憶対象に関連付けて記憶する方法です。ペグ法という記憶術の一種です。
例えば、スーパーの買い物リストを覚えるときは、次のように各部位に記憶対象を関連づけてイメージさせます。
・頭は納豆…頭にべっとり納豆が絡みつく
・額は豆腐…額に冷え冷えの豆腐がくっついている
などなど、身体の上から順に覚えさせていきます。
するとスーパーに行ったときに身体を上からだどっていけば、用意に買い物リストを思い出せるのです。

 

場所法

あなたがよく行く場所に記憶対象を関連付けて記憶する方法です。身体的部位法と同じくペグ法の一種です。
例えば通勤路。毎日通り掛かるスポットと記憶対象を関連付けます。

 

場所法の良いところは、自分が行ったところであれば、いくらでも情報を覚えるのに適用できることです。
身体的部位法だと身体は一つしか無いので、覚えられる情報量に限りがあります。

 

あとこれは私が思いついただけなので無視してもらってもいいのですが、ゲームが好きな人は、ゲームの中のスポットを場所法に適用してもよいでしょう。
ゲームの世界はデフォルメされているため無駄が少なく、印象的なスポットも多いからです。
ストーリーが付随していることもあるので、記憶対象と絡めやすいという利点もあります。
ゲームと言ってもいろいろありますが、あちこちを旅するRPGが向いているでしょう。

 

全てはこの本に書かれています

まとめますと、まずは想起練習で暗記してみて、覚えにくいようなら記憶術に頼りましょうということです。
記憶術は覚える対象によって使い分けましょう。
具体的な方法や他の記憶術については、(しつこいようですが)紹介した本を読んでください。
どういう場合にどんな記憶術に頼ったら良いかも記されています。親切な本です。

 

一流の記憶法: あなたの頭が劇的に良くなり「天才への扉」がひらく

 

記憶の仕組みから記憶の原則、数々の記憶術まで、具体的な例を交えながら、とても分かりやすく書かれています。
著者の六波羅穣さんは東大文学部卒ということもあってか、とても文章がうまい。すいすい頭に入ってきます。
約200ページと簡潔に内容がまとまっていて、本が苦手という人にもぴったりです。
人生において何らかの試験を受ける方がほとんどだと思います。絶対に読んでおかなくてはいけない一冊です。